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第1回
小・中学校で「食に関する指導」が本格的にスタート
平成17年度より文部科学省が「栄養教諭」制度をスタートさせる。 学校教育法の一部改正により、昭和22年に養護教諭が誕生して以来実に58年ぶりの「教諭」免許の誕生である。しかも、厚生労働省が出す管理栄養士(栄養士)の免許が前提条件であるので、二省庁から出される免許を有するという点ではこれが初めての資格制度である。
しかし「栄養教諭」は養護教諭と違い、各校に必ずしも一人配置されているわけではなく、配置は地方自治体に任されている。しかも「栄養教諭」が授業を行う時間が確保されているわけではない。生活科、家庭科、保健体育、総合的な学習の時間、学級活動など食に関連することのできる科目の中へ栄養士自らが働きかけて参画していかなければ何も進まない。
おりしも小学生の学力低下が新聞の一面の見出しを飾り、原因はゆとりの時間と指摘されたり、生活に一番身近な教科である家庭科の時間が減る現状で、「栄養教諭」の立ち入る余地はあるのだろうか。このように、学校だけで食教育を担うには無理な現状がある。
「食」の分野は、生活していくことの中にこそある。今現実に住んでいる人たちを巻き込んだ食教育が地域と学校との連携で行えないだろうか。食べることだけをことさらに取り上げなくても、もっと自分が生活することを大切にし、自分の生活している地域を見つめることの中で、食べることも含めて運動や休養の大切さなど「健康」というものを学んで生きたいと思う。
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